ドールとタミヤ「スーパーアバンテ」 (組立編3)
と、その前に、別途購入したオプションパーツを確認しておきましょう。
これらはTD4専用のオプションパーツです。スリッパークラッチセットを使う場合、ピニオンギヤを変更する必要があります。
残りは、ダンパーとホイールハブ、ピニオンギヤです。ピニオンギヤについては、後ほど詳しく説明します。
まずは、リヤ部を組み立てますが、いきなりロワデッキの登場です。リヤ部はデッキと一体となっており、これにパーツを付けていきます。
スポンジシートをカットします。丸い方は最初から切れ目が入っているので、手でカットできます。
カットしたスポンジシートをモータープレートに貼り、デッキに取り付けます。
こんな感じです。丸いスポンジはピロボール用のダストカバーです。
そして、オプションパーツ「OP-2031 TD4 スリッパークラッチセット」の出番です。
これは、駆動系に負荷が掛かった時の保護や、急な加速、減速で安定した走行をさせるためのパーツです。タミヤでおすすめされているパーツですが、これだけではパーツが足りません。
この他に、48ピッチのピニオンギヤ(16歯~30歯)が1個必要になります。
キット標準のピニオンギヤは、モジュール0.6のピニオンギヤなので、スリッパークラッチセットとは組み合わせる事ができません。歯が噛み合わず、欠ける恐れがあります。
とりあえず、ピニオンギヤの問題は置いておいて、スリッパークラッチセットを組み立てます。
できました。キットに付属のベアリングとスペーサーも必要です。
これと、ギヤをセットしグリスを塗ります。今回のグリスはモリブデングリスです。
ちなみに、サイドからスリッパークラッチの滑りを調節できますが、防塵キャップはすぐ外れるので、調節し終わったらゴム用接着剤でキャップを固定する必要があります。
ボディマウントは、取り付け位置が訂正されているので、注意が必要です。
ここで、モーターの出番です。今回使うモーターは、タミヤの17.5Tブラシレスモーターです。ブラシレスモーターは過去に何度か使いましたが、17.5Tは初めて使います。
スピードコントローラーが、15.5T以上のブラシレスモーターにしか対応していないことに気づき変更しました。
15.5Tでもよかったのですが、17.5Tの方がより多くの車種に使え、最も新しいモーターだったので、17.5Tにしました。
先ほども言ったように、スリッパークラッチセットを使うと付属のピニオンギヤが使えなくなり、新たに48ピッチのピニオンギヤを購入する必要があります。では、実際に何歯を買えばよいのでしょうか?
マニュアルの後ろに、ギヤ比と計算式が書いてあります。スパーギヤの歯数をピニオンギヤの歯数で割り、2.6を掛けるとギヤ比が求められます。
ただ、このギヤ比はスリッパークラッチセットを使わず、キット標準のスパーギヤ(70T)を使った場合のギヤ比です。
ちなみに、スリッパークラッチセットのスパーギヤは79Tです。これとピニオンギヤ以外のギヤ構造は変わらないので、計算式はそのまま使えるはずです。
ということで、計算式のスパーギヤを79Tに変更し、新たに計算したギヤ比がこちらになります。使用できる16歯~30歯まで出しました。
モーターの推奨ギヤ比が[7.8~10.0]:1なので、21歯~26歯までが適応します。
で、購入したピニオンギヤがこちらです。21歯~25歯まで5個セットのブラシレスモーター用48ピッチピニオンギヤです。26歯はありません。Amazonで買いましたが、中国発送なので届くまで3週間くらい掛かりました。
このピニオンギヤなら、どれを使っても問題ないはずです。ギヤ比が大きいと加速力重視、ギヤ比が小さいと最高速度重視になります。さて、どれを選びましょうか?
何か参考にならないかと、色々なサイトを検索していたところ、本家アバンテのサイトに辿り着きました。
本家アバンテのギヤ比は、8.33:1に設定されています。よし、これを真似しましょう!
これに近いのは、25歯(8.22:1)です。この中では、ギヤ比の小さい最高速度重視のピニオンギヤになります。これに決定です。
アバンテとスーパーアバンテでは構造が違うので、ギヤ比を真似しても同じ走りはしませんが、とりあえず、25歯の48ピッチピニオンギヤで様子を見ます。
モーターとピニオンギヤを取り付けます。紙のモータープレートにはアンチウエアグリスを塗る指示があります。
モーターケーブルを穴から出します。サイドからケーブルが出ているモーターは、付かない可能性があるので注意が必要です。